無事この秋の摘みとりを終えて…

毎年なのですが9月に入ると、どの品種を何時から摘みとりを始めようかと考え悩み始めます。1年間大切に育てたオリーブたち…。今年の待ちに待った摘みとりは、9月26日にルッカ種から始めミッション種の実を11月12日に摘みとり今秋の収穫期を無事終えました。年々、高尾農園のサポーターと言いましょうかボランティアで手伝いに来てくれる人々が増えています。今年は、賄いだったりオリーブ果実の選果だったり、思い切って屋外用のグリルとテントを新調しました。天候にも恵まれたこともあり賄いもテントの下で美味しくでき大好評でした。中でも、フランス料理やイタリア料理のシェフがたくさん来てくれ賄いを作ってくれたことです。新たに『オリーブ畑のChef’s Kitchen』歴史の始まりです。

今年は寒い冬に始まり、ものすごく暑い夏と雨が少なかった印象の1年間です。オリーブたちは寒くて枯死するまでもの寒さでなかった冬、平年より暑かった夏は2℃、3℃高い気温がここまで暑いのかと感じ、体の動きが鈍くなったキツイ夏でした。7月に草刈に来てくれた方々には、ものすごいご苦労をかけ大変感謝しています。大きく成長した樹のオリーブ畑では、樹と樹の間を広く開けるように間伐も始めています。全体の葉っぱに太陽の光を沢山あたるようにするためです。でも今年のような暑さでは、夏の畑の保水も考えながら樹と樹の間を考えていかなければならない気候になってきたのかと感じた夏でした。

秋…、猛烈な台風21号と24号には『今年の収穫は無理かも…』と、本当に思いました。数本の樹は倒れてしまいまい、初めて1本だけ樹が折れる被害を受けましたが、幸い大きな被害はなく収穫時期を迎え、今年も最高の塩水漬け、それぞれの品種の良さを最大限に引き出せた最高のOlive Oilが採油できたと感じています。

例年通りできたOlive Oilと塩水漬けは、ご予約いただいているレストランさまや小売店さまへ送り完売・終了しました。楽しんで頂けるお店を新たにHPにて紹介させていただいています。楽しんで頂ければ嬉しいです。1年を振り返り…たくさんに『ありがとう』と、感謝の気持ちでいっぱいです。
来年の秋…、フランスから摘みとりを手伝いたいと連絡をいただきました。もうオリーブ畑では、来秋のことを考えながらオリーブづくりが始まっています。

農夫 高尾豊弘